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2024年度11月例会

更新日:11月28日

日時:2024年11月26日(火)18:00~

会場:セントグレースヴィラ

講師:タマノイ酢株式会社

代表取締役 兼 グループ代表 播野勤氏

参加者:76名

担当:経営戦略委員会




11月例会は、はちみつ黒酢ダイエット、すしのこで有名なタマノイ酢株式会社の播野勤代表にご講演いただきました。

会場は初めて利用させていただく結婚式場、セントグレースヴィラ。11月例会に相応しい綺麗な会場でした。



「人」を中心とした経営哲学をお持ちで、社員一人一人のモチベーション維持と持続可能な労働環境の提供に尽力されております。とチラシに書かれていましたが、ご講演を聞かせていただき、「本気の関わり合い」など、私たちが日創研で学んできた内容でしたし、それを実践されている経営だということが痛いほど伝わりました。


縦割りを壊す!ということで決意され、人事異動は頻繁に行われるということです。

なぜか?それは常に慣れない人がいるようにして、助け合いが出来る環境をつくる、風土をつくるという目的でした。短期的な売上を追わず、長期的なことを視野に入れられて経営されておられます。

30分間社内のジムで運動する義務もまた、社員さんのことを考えられてです。

制度として、社内資格取得制度(薬膳インストラクター、キャリアコンサルタント等)、スポーツジム義務化30分、キャリア制社員、フューチャー制度、人事異動、福利厚生(テニスコート、ジム、クラブハウス、バーベキュー施設、ロッジ、リゾートホテル等)・・・本当にたくさんの制度があります。社員さんへの質疑応答では、福利厚生はもう他に何も思いつかないというほどでした。


野球で例えて、ファーストのポジションにつかせたいのなら、まずサードにつかせる。そしてどんなファーストが理想なのか考えてもらう。次は外野につかせる。とまぁ遠回りのようですが、いろんな角度から視野を広げた上で最終のポジションにつかせるということでした。これは凄いなと感動しました。ついつい、効率のことや目の前のことにとらわれて今を効率よくしてしまうところですが、人材を人財にするための計画がそこにあるのでした。


新人研修を4日間で行われています。

それは社内での共通言語をつくること。

この研修はSA、SCを超える研修だろうと想像します。社内の先輩たちがトレーナーとして育てるのです。その厳しい研修を乗り越えることで、同期というちっぽけなものではない、はるかに超えた仲間、同志になるのだと思います。

研修会社では絶対に真似することが出来ない領域です。人を預かって出来るものではありません。家族、我が子だと本当に思っているからこそできる研修。社内でこれを完結されていることに本当に度肝を抜かれましたし、固定観念が覆りました。

トレーナーを体験することによって、こんな想いで、自分のことを想って言ってくれていたということに気づくことができるそうです。恩送りの社内研修制度は内閣官房からも問い合わせがあったそうです。


質疑応答も真摯にお答えいただくことで理解が深まりました。

そして、懇談会でも本気の質疑応答が続き、大変充実した例会となりました。


<問題提起>

人は問題解決するために、科学依存(制度、方法論で物を扱い問題解決を図る)しているという問題提起がありました。人間は無意識で動いている(細胞レベルで)。


<原因>

問題が人間関係にあった場合、幸福=機能にあたる。

機能(効果・効能)と構造(道具・制度・方法)のつながりはないということ。

一般的な問題は原因があり、構造(方法論)で解決しようとする。


マズローの欲求5段階も説明いただいた上で、成功は他人の価値観(他者からの承認)、幸福は、自分の価値観(自己実現)だと仰いました。

科学は相手を変えていくということ。

科学的思考の危うさとして、幸福のために成功を目指したはずの成功は、成功が目的化された時、方向感を失い、幸福とかけ離れた闇の中を彷徨うと言われたのが印象的でした。


<対策>

人は意味(感じ方)の世界に生きている。

リンゴ?故郷?幸せ?言葉をとらえてそれぞれの感じ方がある。

人間は感情(無意識)の奴隷であり、無意識が脳を支配している。そして意識(科学的思考)が全てだと錯覚している。


自らの心の奥底に潜む心の闇と向き合うこと。

劣等感があるが、自らの無意識をコントロール出来れば、それぞれの環境、立場で考えることができ、方法論は機能する。


ストレスの解消

人は無意識の中で何かに縛られている。訓練:笑顔、目を見る、ハキハキ、誠実、謝罪、感謝、思いやりで心にスペースができ、自分に近づけることができる。


育てる→吸い上げる環境をつくる。

×教育(科学的思考)→相手を変える思考

○育てる(道徳的思考)→自分が変わる自己管理

相手に気づいてもらえる自分を創造する。

すべきことをして祈る(愛情、感謝、思い、結果を受ける覚悟)


<具体例>

①新人がすぐ辞める

存在感とは社員が感じる組織の哲学に依存している。人は存在感のために生きているということ。

②社員にホーム感がない(ホーム感とは自分が帰れる安全な場所)

1.セキュアベースの創造(成果の前に)

2.信頼関係の構築

3.目標→イメージ合わせ

4.作業分担と役割分担


育成の原点は

1.本気の採用

2.結果の奴隷にならない

3.本気の関わり合い


天皇制から学ぶということで、

①組織は祭りによって成立する。

祭りごと:政治=庶民(政治家)

神事:天皇(祭り主)

②組織はリーダーの祈りに依存する

組織の価値は祭り主の祈り。祭り主の哲学・道徳によって決まる。


<まとめ>

①今に生きる(鬱・不安からの解放)。出来ることに一生懸命になること。過去なんてものはない!

②目的と目標(執着心からの解放)→自分に違和感を感じたら素直に動くこと

③生きる意味(元気な自分回復)美井人間らしい生活の正常化

④動く(人の成長=入力系:感覚、出力系:運動)

感覚→運動→感覚→運動を繰り返していく。3Aの風土、行動、気づき、受容




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