日時:2025年3月7日(金)18:00~
会場:道頓堀ホテル
発表:㈱エビス
代表取締役 松本学氏
参加者:35名
担当:総務委員会
3月7日の理事と語る会は、建設専門工事(揚重・シャッター等)、台車の企画・製造販売・レンタルを業とする株式会社エビスの松本学総務委員長の発表でした。直哉さんではなく学さんの方です。いつも理事と語る会のレポートは、松本学委員長に作成頂いていましたが、今回は副委員長の横手からお届けします。
より良い人生を送るには、絶えず自ら気づき、自らを変えることが必要だと思います。そのことは頭で分かっていてもなかなかに実践することはできず、これを実践するには心で感じることが必要なのだと思います。大阪経営研究会には、単なる成功者の自慢話ではなく、現在進行形で業績改善に真摯に取り組む経営者の生の声があり、その発表に真摯に向き合うアドバイスがあります。そのやり取りが、発表者・アドバイザー・そのやり取りを聞く人、それぞれの心を動かすように思います。上辺をなぞった程度では終わらない、芯を食った経営談義ができる場所。それを改めて感じることができる会でした。

まず、松本学委員長から株式会社エビスの状況をご報告いただきました。同社は、今期19期目を迎える従業員数21名の会社です。当日も3名の若さ溢れる社員さんが参加され、共に学ぶ姿勢が素晴らしかったです。
元々はほぼ音楽のバンド仲間で揚重工事業をメインに創業されましたが、一人親方が主流の業界において全員社会保険に加入させ、社会保険料の負担が厳しくなった折に松本社長が入院したり、リーマンショックで売上に苦しんだり、社員さんが○○されて経営に迷ったりする中で、日創研に出会い、より良い会社にして行こうと、決め、悩み、取り組んでおられる姿勢が印象的でした。直近では、台車専門店の2号店をオープンするも、業績不振のため、今後の舵取りに悩んでおられました。

会計報告は、税理法人Idoの濱西彩さんから頂きました。3月の確定申告時期でご多忙にもかかわらず、ありがとうございます。濱西さんは、普段から株式会社エビスの税務顧問を担当されており、同社の会計はご自身の関わってきた成果だと仰います。このような関わり方ができる税理士事務所は素晴らしいなと感じます。もっとも、株式会社エビスには台車専門店の2号店オープン時に増えた有利子負債が重くのしかかっています。

アドバイスでは、鈴木顧問から「マネジメントは“管理すること”ではない、“なんとかすること”です。経営者は絶対に黒字を作ること。そのために管理会計・月次決算があります。今月赤字になりそうなら、行動を変える、営業方針を立てて、なんとか黒字にするのが経営者の仕事です」と厳しいアドバイスが飛びます。中尾会長からは、ニュー資金別貸借対照表の見方をご説明頂き、「黒字だから良い、赤字だから悪い」ではない、赤字であってもちゃんと理由が説明できるのであればよいが、慢性的な赤字ではダメです、利益体質に変えるには経営者の意識改革が必要ですとアドバイスを頂きました。橋本顧問からも株式会社STGの佐藤社長とのエピソードを披露して頂き、今期が始まる時点で今期の利益がいくらかを言えるようにならないといけないというアドバイスを頂きました。永田監事からは、実際にシャッター工事に来たエビスの社員さんの挨拶が気持ちの良いものであったこと、松本社長の人柄や実行力に触れられ、松本学さんなら必ず利益構造に改革できると激励を頂きました。そのほかにも書き切れませんが、参加者の皆様から、それぞれに心のこもった感想・アドバイスを頂きました。
松本学社長が「借金はいつか返したらよいと思っていた」と感想を述べると、中尾会長がすかさず「それではダメです!」と切り返します。この臨場感や、場の空気が我々の意識を変えていくのだと思います。
最後は、いつもは松本学委員長の右肩上がり三本締めで締めるのですが、今回は横手が右肩上がり三本締めの音頭を取らせて頂きました。利益体質になるぞ!
4月の理事と語る会は女子建築設計の大津さんの発表です。4月も是非皆様ふるってご参加下さい。
記/総務委員会 横手章教
発表をしたくなかったのですが、この会を機会、きっかけにしようと思い、発表させていただきました。結果論経営からの脱却、成果を作り出す経営をしていくために、知恵を絞り、実行していきます。
カーブや砂利道で100㎞を出すアクセルの踏み方をする癖をしっかりと振り返り、無謀な挑戦と勇気の履き違えを反省し、改めてまいります。真心のこもった厳しいアドバイス、温かい励ましのお言葉をいただき、ありがとうございました。またいつか皆さんの前で成果を発表できるように日々取り組んでいきます。きっかけを与えていただき、ありがとうございました。
株式会社エビス 松本学(総務委員会 委員長)
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