日時:2024年7月1日(月)18:00
会場:道頓堀ホテル
発表:弁護士法人親和法律事務所
大阪事務所 横手章教 氏
参加者数:43名
総務委員会の副委員長を務めていただいている横手章教氏の登場でした。弁護士法人として経営されている法律事務所が?一体、どのような経営をされてきたのだろう…そんな興味をそそられる案内が流れてきたので、聞いてみたいと感じて参加された方も多かったのではないでしょうか。TTのファシリテーターリーダーの櫻井さん、業績アップのアドバイザーを務められていた小西さん、起業家修了生の山本海晴さんも参加されたのが印象的でした。
親和法律事務所さんは、大阪14名、東京3名、松山2名の弁護士さんが活躍されている弁護士法人です。横手氏は先代から経営を引き継ぎ、大阪事務所を拡大されている大阪所長であられます。
貸借対照表を見て現預金がある状態と見てしまうと違ってしまうようです。弁護士法人は預かり金が多くあるということです。財務分析の入谷氏のクールな分析と発表は視点のポイントをしっかり押さえていただけるので、毎回大変わかりやすいです。毎月、ありがとうございます。
2019年~2021年の3年間で赤字が続き、債務超過に陥りましたが、2022年、2023年と利益を出されているので、あと数年で債務超過は解消されるというような5期の推移でした。なぜ、利益を出す経営体質になったのか?それは、そうすると決められたことからだと言われます。このままではいけない、という強い念い。そして、それを全員に伝えて、熱く語り、ようやく同じ方向を向くことができた、ということです。やはり経営者の心ひとつで経営は変わります。
鈴木顧問からのアドバイスでは、「山賊」と言われた横手氏。山賊は、奪ったものをすべて山分けにすることから、そういう例えを出されました。売上を山分けして法人には一切利益を残してこなった山賊経営からの脱却。しっかりとした財務の基盤をつくり、強い法人を目指していくという決意をされた弁護士法人の今後が楽しみです。
中尾会長からは、5期で見ると、売上が1.7倍、販管費が1.6倍。売上と販管費の伸び率を見ることの大切さを説かれました。固定費の増加は後戻りできないことから、固定費の増加を警戒すること。増やさない、減らそうとしても増えていくものだと認識して経営すること。業界の常識は、他業種の非常識。どんな技でも思いきってかけることができる、“土俵の真ん中で相撲をとること”、そして真ん中で相撲をとるが土俵際のつもりで経営していくことを言われました。
「理想のB/Sに!」松下幸之助翁が言われたダム式経営。固定費の何か月分を残すのか、愛のある決算書をつくってほしいという激励で締められました。
懇談会では感想やアドバイスなど、様々な視点からの発表があります。これもまさに経営資源だと毎回感じます。今回は先輩から熱いアドバイスに感動しました。言いにくいこともきちんとお伝えいただけるこの会は本当に経営のためになると確信しています。「自分の想いは?自分はどうしたい?」自分がやらなければ誰がする?そんな問いは仲間だからこそのアドバイスです。良くなってもらいたい、それが伝わる感動の1シーンでした。感動をありがとうございました。
記/総務委員長 松本学
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